やってしまった。
大失敗。
どうしよう。
失敗したことが気になって夜も眠れない・・・。
仕事に失敗はつきもの。
とは言うものの、失敗はショックですよね。
こんにちは。
製薬企業医師のヒロスケです。
今回は「仕事のミスが頭から離れない時の対処法」についてです。
ミスを起こしたことは反省すべきです。
しかし、度が過ぎると他の業務にも影響があります。
夜も眠れないとなると、明日の仕事にも影響が及ぶでしょう。
そんな状態に陥ってしまうワケを考えましょう。
幼少の頃からの経験でしょうか。
失敗すると叱責されるものと思っている人って多いです。
しかし、ミスを頭ごなしに叱責することは、マネージメントの観点からはあり得ません。
ミスした事実は上司に報告し、その上で再発防止策を一緒に発案しましょう。
それでも一方的に
「反省しろ!!」
なんて怒鳴り声が聞こえてきたら、ちょっとイケてない上司ですね。
ただ上司も怒らなくてはいけない時もあります。
周りに示しがつかないとき
取引先の手前怒らなくてはならない時
そんなときの上司はいわば起こる演技をしています。
それでも度が過ぎる上司の叱責については、ちょっと第三者目線で冷静になりましょう。
この人は何でここまで怒れるんだろう・・・
なんて風に思いつつ、怒る上司をディズニーのドナルドのようなイメージに落とし込みましょう。
これが一番多いのではないでしょうか?
自分と自社だけで問題が解決されるのであればマシ。
やっぱり他人、他社に迷惑をかけるとなると心配ですよね。
場合によっては賠償金なんてことも。
こうなっては、再発防止策の立案とともに穴埋め策も検討する必要があります。
上司や先輩の指示を仰ぐ必要があります。
これ以上傷を広げないためにも、自分のプライドなどは捨て、藁をもすがるように助力をお願いするべきです。
謝るときには、原因と事後策について可能な限り書き出しましょう。
これ以上は出てきませんってくらい書き出せば、これ以上何を言われても対処できないので気持ちは落ち着きます。
怒られて不安に陥るのは、何を要求されるのか分からないからです。
先に出来ることを書き出すことで気持ちを落ち着かせることができます。
意外と該当する人がいると思います。
かつての私もそうでした。
医師として完璧な診療を求められていると思っていました。
上司に指摘されてミスを修正したこともあります。
今思えば、まだまだ未熟だったんです。
しかし、当時の自分はそうは思っていません。
1人の医師としてしっかり患者に向き合い、完璧な診療を目指してました。
結果、ミスに気付いたときは落ち込みました。
何で気付けなかったんだろう・・・
あの時こうしていれば・・・
そんな思いが頭をぐるぐる回ります。
考えれば考えるほど眠れません。
まずは明日何をすべきか、を紙に書きましょう。
順序だてる必要はありません。
やるべき事を思いつくまま書きます。
とにかく書きます。
そしてこれ以上書けないとこまで来たら、もう一回布団に入ります。
やるべきことを紙に書けば、後は実践するだけです。
覚悟、と言ってもいいかもしれません。
何をしたら良いのか悩むと眠れません。
しかし、もうするべき事がはっきりしているのです。
あなたの不安は漠然としたものでなく、明確化しています。
意識と無意識が明日のするべきことに集中しています。
もう目を閉じて、明日の行動を決意するだけです。
紙に書く行動はあなたの頭を整理します。
眠れない理由には、頭が混乱していることが挙げられます。
混乱が解消されれば眠ることが可能になるはずです。
ミスをした自分が許せない、という人は完璧主義者の可能性があります。
自分の行動が許せないのです。
完璧主義は危険です。
小さなミスでも自分を責めます。
自分で自分を責め続けると、適応障害、うつ病、燃え尽き症候群に発展します。
かつての私もそうでした。
完璧を目指し、疲弊し、燃え尽き症候群になりました。
今思うと完璧主義を目指していた自分のことは、
なんて傲慢な医師だったんだろう
感じています。
自分がそこまで完璧な医師だとでも思っていたのでしょうか。
今は違います。
自分が不完全な人間であると分かっています。
不完全だから失敗の可能性を頭の片隅に置いています。
もちろん失敗するつもりで行動している訳ではありません。
現状ではベストの選択をしたと信じています。
しかし、時が過ぎるとベストだと思っていた決断が変わることはよくあります。
そういった時に柔軟性をもって対応すれば良いのです。
その時々の柔軟性を持ちながら、目標を見失わない。
このマインドを持てるようになってからは、ミスを見つけた時には改善策を始めに考えれるようになりました。
決して後悔が先行しません。
自分の行動を責めるようなことはありません。
後悔からは学ぶものはありません。
だって過去の自分の行動ですから。
完璧主義を卒業して、柔軟に対応できるようになるためのコツについては以下の記事を参考にしてください。
参考:頑張りすぎちゃう人の特徴は?心を楽にするために必要なこと。