あがり症の治療薬としてインデラル。どんな薬?副作用はある?

あがり症


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心療内科であがり症の相談をしたら

「インデラル」って薬をもらいました。

私の薬との飲み合わせって大丈夫でしょうか?

 

先日そんな相談を受けました。

その患者さんには「内服はやめてください」と、

お答えしました。

インデラルの副作用の説明なく出された方でした。

 

あがり症の治療薬としてインデラルを処方する医師がいます。

インデラルは薬剤の分類はβブロッカーと呼ばれる薬剤です、

βブロッカーは、心拍数をコントロールする、血圧をコントロールするために

処方される医薬品です。

 

インデラルの効能効果は

  • 本態性高血圧(軽症~中等症)
  • 狭心症
  • 褐色細胞腫手術時
  • 期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻拍、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防
  • 片頭痛発作の発症抑制
  • 右心流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制

 

と、添付文書には記載されています。

 

添付文書上にはあがり症(社会不安障害)の記載はありません。

では、なぜあがり症の方に使用されているのでしょうか?

 

こんにちは。

製薬企業医師のヒロスケです。

今回はあがり症対策の一つ

「インデラル」

についてお話します。

 

インデラルをあがり症に使用されるワケ

プレゼンなどの人前に出ると生じる動悸や震えは、

交感神経の亢進によるものであることが分かっています。

交感神経更新状態が緊張状態と言えるので、

この更新状態を抑制するβブロッカーが使用されるのです。

 

インデラルを内服後、効き始める時間は?

インデラルの内服後の血中濃度を見ると

投与後1.5時間で血中濃度は最高値を示します。

効果が発現するのは30分程度経過してからです。

ちなみに血中から消失するのは3・9時間です。

 

インデラルの副作用は?

どんな薬剤でも副作用があります。

インデラルも例外ではありません。

インデラルは脈拍数を減らします。

通常状態で脈拍が減れば、徐脈となります。

極端な徐脈は生命に危険が及びます。

βブロッカーは気管支けいれんを生じることがあります。

つまり気管支喘息の方には禁忌となります。

ちなみに冒頭で紹介した患者さんは

気管支喘息の疑いがある方であり、

私が経過観察している患者さんです。

 

私は循環器内科は専門外ですが、

インデラルが使いやすい薬剤である

とは、とても言い切れません。

 

添付文書上の効能効果に記載されていない適応症で内服して

副作用が出た場合には、副作用救済制度には該当しません。

医薬品副作用被害救済制度は、医薬品等を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による健康被害を受けた方に対して、医療費等の給付を行い、被害を受けた方の迅速な救済を図ることを目的として、昭和55年に創設された制度であり、医薬品医療機器総合機構法に基づく公的な制度です(再生医療等製品については、平成26年11月25日以降より適用)。

 

あがり症の症状治療に使用するには

インデラルはリスクがあると私は考えます。

 

あがり症に対する薬剤治療をご希望なら

選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)を使用することをお勧めします。

参考:SSRIが作用するセロトニンって?あがり症に効果があるワケ(準備中)

 

薬を使うのは不安。病院には行きたくない。

 

そんなあなたにはヒプノセラピーをお勧めしています。

ヒプノセラピーとは催眠療法のことです。

興味のある方は以下の参考記事をのぞいてみてください。

参考:無意識にある自己イメージを改善したい!催眠療法が効くワケ。

 

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