今日は大切なプレゼンをする日。
朝から、ずっとドキドキしてる。
こんなので本番は大丈夫んなんだろうか?
心配になると余計に動悸が止まらない。
どうにかならないかな・・・。
緊張するとドキドキしますよね。
これは誰もが経験したことのあることです。
ただ人によってはこの緊張に慣れることができ
人によってはこの緊張に慣れることができない
その差って何なんでしょうか?
こんにちは。
製薬企業医師のヒロスケです。
今回はあがり症対策の一つ
「胸のドキドキをコントロールする方法」
についてお話します。
緊張するとドキドキするのはナゼ?
ドキドキするのは、脈拍数があがっているから。
自分の鼓動を感じるのは血圧が上がっているからです。
脈拍と血圧をコントールしているのは自律神経です。
脈拍数や血圧を上げる方向に働く自律神経は交感神経です。
つまり交感神経が異常に亢進している状態であると言えます。
脈拍数を抑える方法ってあるの?
医学的には交感神経を抑えればよいということになります。
脈拍数を抑える方法として臨床でも簡単に利用されているのが
バルサルバ手技と呼ばれる方法です。
方法は簡単です。
①深呼吸をして息を止めて、ぐっとお腹に力を入れます(10~20秒)。②その後息を吐いて、力を抜く
以上です。
理屈は以下の通りです。
①息をこらえることで、胸腔内の圧力を上昇させます。
②胸腔内の圧力が上昇すると、心臓へ戻ってくる血流が減ります。
③血流が減ることで一旦心拍数は増加します。
④息こらえを解除することで、血流が戻ってきます。
⑤血流が戻ってくることで、血圧が上昇します・
⑥上昇した血圧を低下させるために迷走神経刺激(副交感神経)が生じ、血圧と心拍数が低下します。
ヤバい緊張してきた!!
胸がドキドキする!!
なんて状況になったら、リラックスすることに集中するより
一旦息こらえから体の緊張をマックスにしてしまいましょう。
マックスになった緊張を解除するとリラックスした状況を作れます。
人前で息こらえなんてできない!!
分かります。
女性だと人前で顔を真っ赤にして息こらえなんてできないですよね。
そんな時に利用したいのは、「頸動脈洞マッサージ」です。
頸動脈の辺りを軽くマッサージするだけです。
頸動脈洞には同脈圧をモニターする役割があります。
ここに圧力を加えることで、動脈があがっていると判断させます。
その結果、血圧と脈拍数が低下します。
注意点があります。
糖尿病等の動脈硬化の原因となる疾患を合併されている方はしてはいけません。
頸動脈に動脈硬化が生じていると血栓が飛び、脳梗塞の原因になりかねません。
合併症の無い若い方に限定の方法です。
ドキドキを予防する方法はあるの?
いや、そもそもドキドキしないようなする方法を教えてくれ!!
ドキドキを予防できるなら、それが一番ですよね。
動悸は交感神経の亢進が原因とお話しました。
ただ交感神経は意識してコントロールしている神経ではありません。
無意識下でコントロールされています。
したがって「今日は緊張しないぞ!」といった決意に効果はありません。
無意識レベルでプレゼンの現場では緊張が不要であると認識している必要があります。
無意識レベルでイメージを変更するためには
新たなイメージを無意識に認識させなければなりません。
無意識に新たなイメージを刷り込むためには
そのイメージを繰り返し無意識に認識させることです。
方法は二つあります。
催眠療法(ヒプノセラピー):そのイメージを繰り返し、無意識に届ける事
成功体験:一度の大きな成功体験を刷り込むことができます。
大きな成功体験は、あなたの無意識を一変させるパワーがあります。
しかしいきなり大きな成功体験をすることは困難です。
目の前の仕事を一つ一つこなすことで成功体験を積み重ねれば
その積み重ねが無意識に影響を及ぼします。
どうしても人前が苦手で苦しくなる、という方はヒプノセラピーをお勧めしています。
ヒプノセラピーについては、以下の記事を参考にしてください。
成功体験を構築する自信のない方にはうってつけと言えます。
参考:無意識にある自己イメージを改善したい!催眠療法が効くワケ。
あなたのあがり症がコントロールできるようになることを
心より応援していおります。
太田比呂介
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