人前に出るとあがってしまい
上手くプレゼンができない。
言いたいことが言葉にならない。
このあがり症って何とかならないの?
先輩に相談すると「慣れだよ」って答えが返ってくる。
プレゼンの練習を繰り返せば、次第に上手になっていくものなの?
残念ながら
頑張ってもあがり症は改善しません。
頑張りすぎはむしろ悪くなることもあります。
こんにちは。
製薬企業医師ヒロスケです。
今回のお話は「あがり症の治療法」についてです。
あがり症とは?
まずはあがり症とはどんなものなのか?
をお話します。
治療の対象の原因を知ることは大切です。
我々医師が何かしらの疾患や症状を診た時その原因を探ることから始めます。
その原因が解決すれば改善する場合には原因の解決を優先する必要があるからです。
あがり症とは医学的用語では社会不安障害と名付けられます。
だれでも、見知らぬ土地で見知らぬ人と一緒に時間を過ごすことになれば不安を感じますよね。
誰でも人前で注目を浴びることになるには少なからず不安を感じるものです(例外はいますが・・・。)
不安の原因は何でしょう?
大半の人が「自分がどう見られているのか?」について不安を感じています。
人前でしゃべらなければならない時には、上手くしゃべろうと緊張し、不安になります。
人前で楽器を演奏するときは、「上手く演奏しなくてはいけない」と不安になります。
スポーツの決定的な場面では、失敗したくない自分と成功を期待する他人の目線で不安に陥ります。
極度のあがり症の方は、それら人の目を強くを意識し、低評価を受けることに大きな不安を感じ、そして何らかの身体的症状に繋がることが多いのです。
始めは人前での行動だけだったのが、日常生活から人の眼を人一倍強く感じやすくなり、日常生活から人にどう見られているのかを強く意識してしまうのです。
結果、ちょっとした行動でも人の眼を気にして高度の緊張が生じます。
不安のネガティブサイクル
人の眼が気になりだしたら、自分の欠点にばかり目が向きます。
自分の欠点を隠そうとすればするほど、自分自身に意識が向いてしまいます。
自分自身に意識が向けば向くほど高度の緊張が生じる。
・・・悪循環ですね。
あがり症の原因は?
あがり症を発症する年齢の大半は20歳未満と言われています。
つまり若年期の家族や家族以外の人との人間関係の結果で生じる症状と言えます。
ここで質問です。
あなたは小学生や中学生の時はどんな子供でしたか?
先生や親から評価を気にして、イイ子にしていようと頑張ってませんでしたか?
多くのあがり症の方は、若年時に形成される自己肯定感を他人からの評価で補ってきたと言えます。
当たり前のように思うかもしれませんが、幼少期にしっかりとした自己肯定感を有している人は
- 人からどう思われようが自分は自分と割り切れます
- 自分の行動の責任は自分にあり、評価も自分のものと認識している
というマインドを有しています。
あがり症の方は、極度に人の目を気にするということから、自己肯定感が低い人と言い換えることができます。
自己肯定感斐ついては以下の記事にまとめています。
参考:自己肯定感とは?高めるためには何をすればいいの?改善する?
あがり症の治療を頑張ってはいけないワケ
自己肯定感の記事でも述べましたが自己肯定感は、子供の頃の影響を強く受けます。
言い換えると深層心理に刷り込まれているとも言えます。
深層心理・無意識下では自己肯定感は低いままであたかも自己肯定感が高いかのように振舞っても、ブレーキとアクセルを同時に踏み込んでいるような状況を作り出しているだけです。
実際のところ無意識下の自己肯定感を改善させない限り自己肯定感は改善しないしあがり症も改善しません。
あがり症の治療方法って?
あがり症で悩んでいるのであれば、潜在意識・無意識をコントロールする術を学ぶことが大切です。
何かの失敗に悩んでいる方は、リフレーミングという術を学んでみてください。
リフレーミングはポジティブシンキングの基礎をも言えます。
普段からポジティブシンキングを心掛けていると、現状の自分を許容できるようになります。
参考:リフレーミングの練習で自己肯定感を改善する!その方法とは?
「私はこのままでもいいじゃない?」
って思えるようになれば、自己肯定感はかなりアップしています。
もっとあがり症について勉強したい、そして対策プログラムを学びたいという方には以下の記事を確認してください。
あなたが今感じている生きづらさが
改善して、生き生きと生活できるようになることを
心よりお祈りしております。
太田比呂介
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