思考パターンとは?脳神経学における神経回路から考えてみる。

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こんにちは。

製薬企業医師のヒロスケです。

今回は「思考パターンと神経回路」についてです。

 

思考パターンと神経回路は密接に関係しています。

一般的に回路というとコンピューターの基盤のようなものを想像しますよね。

回路の中には、コンデンサや抵抗器、コイル、ダイオードと言った部品があり、それぞれをハンダでつなげます。

脳の中の神経回路も同様です。

様々な機能を有した神経細胞(ニューロン)があります。

そしてその神経細胞と神経細胞が軸索を通してシナプスでつながっています。

成人の脳には実に860億もの神経細胞(ニューロン)が存在します。

ニューロンはシナプスによって繋がっており、脳全体が一大ネットワークとなっているのです。

 

あなたが経験したこと、学んだことはシナプスを利用して脳内に保存されます。

そして必要に応じてその記憶と経験を取り出します。

その経験や記憶を呼び出す回数が多ければ多いほど、神経細胞は容易に活性化されます。

逆に利用する頻度が少ないと活性化することがなくなります。

あなたの思考パターンは、このシナプスと神経細胞の神経回路に強く依存しています。

シナプスと神経細胞が強く連結していればいるほど神経細胞が活性化されやすいので、その回路に従った思考パターンをたどることになります。

これまで私のブログでも決まった思考パターンに陥ることのデメリットをお話してきました。

参考:常識とは18歳までに積み上げられた先入観の堆積物にすぎない

この決まった思考パターンとは、シナプスと神経細胞の繋がりによるものと言い換えることができます。

 

ネガティブ思考の強い方ほど、この思考回路は強固なものになっています。

例えば「防衛的悲観主義」というものがあります。

これは、何かに挑戦した時や経験した時に自分がさらに傷つかないように、あらかじめ悲観的なイメージを積極的に持っておくことを指します。

 

何かに挑戦する前より

「どうせ私なんて」とか「できるわけがない」とか、失敗への予備線を引いている人はこれに該当します。

脳の神経回路がネガティブな思考回路に行きやすいように、シナプスが繋がっているのですから、ネガティブ思考の人が何をやってもネガティブ思考になるのは脳神経学的には当たり前と言えます。

 

逆にポジティブ思考の人は、物事を様々な角度から見つめることに長けています。

一見ネガティブな事象でも、見方を変えてポジティブな事象に捉える「リフレーミング」なんかは良い例です。

ポジティブな人は、神経回路のシナプスへの流れが一定ではなく、柔軟性に富んでいます。


 

では、ネガティブ思考の人は、治らないのか?

大丈夫です。

かつて脳神経は幼少期に完成し、成人すると変化できないと言われていました。

しかし、近年の研究によると脳神経は成人になっても成長することが証明されています。

今からでも、ネガティブパターンの神経回路をポジティブパターンの神経回路に変更することは可能です。

しかし、一朝一夕にはいきませんよ。

あなたのネガティブ思考の神経細胞とシナプスのつながりは強固です。

そこに新たなつながりを作らなければならないからです。

 

神経細胞とシナプスの繋がりを形成するのは、学習と経験です。

学習に重要なのは何でしょう?

「私、勉強苦手で・・・」

 

そんな声が聞こえますが、別に参考書を覚えましょうというわけではありません。

 

大切なのは、反復。

繰り返し繰り返し新しい思考パターンを身につけるべく学習するのです。


 

では、学習とはどうするのか?

一つの答えは「エミールクーエの自己暗示法」にあります。

繰り返し繰り返し自分にポジティブな言葉がけを行っていると、ネガティブな神経回路からポジティブな神経回路に流れが変わります。

ポジティブな神経回路を利用する頻度が多くなれば、より強く神経細胞とシナプスが繋がります。

すると自然にポジティブな思考回路が成立するようになります。

 

ネガティブな思考パターンを改善したいとお思いなら、神経回路のレベルから改善させましょう。

そのための第一歩はエミールクーエの自己暗示法を実践すること。

簡単な一歩です。

ぜひお試しください。

参考:エミール・クーエの法則で、きっといいことがある!の根拠は?

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