突然前触れもなく襲う不安。
不安に伴い、動悸、胸苦しさ、めまい、嘔気。
このまま死んでしまうのでは??
そんな不安感が頭をよぎり、救急車を呼んで病院に行っても原因は不明。
こんにちは。
製薬企業医師のヒロスケです。
今回はパニック障害についてです。
パニック障害の患者さんは救急当直を何度か経験している出会うことがあります。
ほとんどの場合、そういった患者さんは他の病院でパニック障害の診断を受けている場合が多いので、救急外来での対処にそれほどむつかしいことはありません。
ただ救急外来での対応はあくまでもその場しのぎであって、根本的な治療ではありません。
パニック障害を根本的に治療法には何があるのでしょう?
パニック障害になりやすい人の特徴から治療方法をご紹介いたします。
パニック障害になりやすい人の特徴は?
多くのパニック障害の方に共通しているのは、几帳面であること。
また責任感も強い人が多い印象です。
こういった人は基本的に自分に厳しい人が多いです。
プレッシャーも受け流すことはせずに、まっすぐに受け止めようとします。
目標に向かって、小さなことも見落とさずに完璧を目指します。
それでいて人に頼るのが苦手。
完璧主義の人の多くは、深層心理に何かしらの劣等感を持っています。
劣等感を持ち、自己肯定感が低いから物事を完璧にこなさないと不安でしょうがないんです。
参考:自己肯定感が低い人ほど完璧主義になりがち?克服する方法は?
パニック障害を治療法は?
パニック障害を持つあなたに質問をします。

あなたは誰もいない一人の部屋で休日にパニック発作になったことがありますか?
おそらくほとんどの人が答えは「No」だと思います。
発作が起きる時の特徴は、人前に出る時、人前に出る前、人混みにいる時が大半です。
パニック障害は脳内神経伝達物資であるセロトニンとノルアドレナリンが関係していることが分かっています。
しかし、ちょっとした発作を助長してしまうのは、発作を起こしている自分に気づかれたくないと思っている自分自身です。
誰にも見られない、見られる可能性がない状況では、大半の場合が自分で対処できています。
しかしながら、ずっと家にとじこもっている訳にはいきませんので、やはり適切な薬物療法は必要です。
薬物療法には、主に脳内のセロトニン濃度を上げることができるSSRIやSSNIと言われる薬物が使用されます。
参考:SSRIでセロトニンを増やすことがあがり症に効くのはナゼ?
薬物療法で治療を行いながら精神療法や行動療法を行っていきます。
こういった治療によって時間はかかりますが、治癒を得ることは十分に期待できる疾患です。
私はこれらの治療に催眠療法を上乗せすることをお勧めしています。
治療には時間がかかります。
時間がかかる理由は、これまで繰り返し経験してきたパニック発作に対する不安感が払しょくできないからです。
パニック発作に対する不安感を払しょくするには、もう自分は大丈夫なんだと信じられるようになることです。
自分が大丈夫だと心から信じれるようになるには、大丈夫になった自己イメージを持つことです。
この大丈夫になった自己イメージを得るためには、催眠療法が最適なのです。
催眠療法については、病院での治療に悪影響を与えるものではありません。
以下の記事を参考にしていただき、安心して併用していただきたいと思っております。
参考:無意識にある自己イメージを改善したい!催眠療法が効くワケ。
あなたが今感じている生きづらさが
改善して、生き生きと生活できるようになることを
心よりお祈りしております。
太田比呂介
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